男の作品と顔
ワルシャワの現代アート美術館のZachętaで10年ほど前にLeon Tarasewiczによって制作されたインスタレーション。(現在は展示していない模様。)
ポーランドでは非常に有名なアーティストで、近年では平面作品のみならず空間をフルに使い、なおかつ普遍的な中にハッと目が覚めるようなペイントで魅了しているアーティスト。
以前から気になって作品集を探したりチェックをしていましたが、最近初めてこの階段の作品を見つけました。
ストリート寄りのアートとクラシックなロケーションの融合と言えば格好いいで済みますが、
何より私の中で注目したのがマスキングの観念。
建築的にはアウトですが、微妙に縁からずらしてマスキングしたであろう事から生まれる飛び出したペンキ。
それによる躍動感と空気感の広がりは計算と言うよりも長年の経験と生まれ持った資質としか言えません。
そうやって見るとただのオッサンが格好良く見えてくるのが人間の面白い所(笑)
モノを作る者としては、出来る事ならばイケメンとかブサイクという秤では計れない何も云わずとも説得力のある風貌の男になっていきたいものです。
余談ですが、この階段のあるZachętaですがなかなか面白そうな美術館で、ギャラリーショップだけでも楽しめそうです。
さらに言えばHPもなかなか見応えがあるので、お時間のある方は是非ともPCの大きい画面でどうぞ。